カスミ網バスターズ

09年12月23日 連続バスターズ「懲りない密猟犯」に激怒!」


         みなさんへ              M.T.より


  今日はSさんと二人で瀬戸市上品野町の山中へ密猟調査に行ってきました。中洞川から遡り163号、162号、161号
 160号、159号鉄塔に沿って岩巣山(480m)に向かいます。最初の163号鉄塔からすぐの所点に脇道があり(A地点)
以前Yさんと調査に行ったルートがありますがそのときは足跡があったのにもかかわらず目的地に到着できなかったという
悔しさを覚えています。帰りに時間があれば歩いてみようということにして、本来の目的地である岩巣山に向かいました。


 しばらく歩くと登山道のそばの木が丸坊主に切られていました。Sさんの見立てではメジロの密猟地だとのことです。
警告のテープを巻いてきました。今シーズン2回調べて変化がなかった「161号鉄塔鳥屋場」入口に新しい赤いリボンが
結びつけてあったため、何の意味か分からず、寄ってみることにしました。が、現地に変化はなく自然に戻っていました。


 次は160号鉄塔ですが途中で雨がポツリポツリと降り始めました。近くの山々はガスがかかり本降りになりそうな気配です。
われわれはまさか雨になるとは思わず雨具も用意してこなかったため、濡れると危険と思い下山することにしました。せっかく
頂上近くまで来たのに残念でした。下山して先ほどのA地点まで来ると雨が上がりました。それではこの脇道ルートを調査して
みようということになりどんどん奥へ入っていくと、162号鉄塔に着きました。途中でアオバトらしき鳥が飛び立つのを見ました。


 ここでランチです。ランチが済んでもっと奥へ続く細い道を行ってみようということになり、どんどん荒れた道を歩きました。
鳥屋場らしきものはなく、目の前に尾根が見えました。尾根に上がるとなんと先ほど歩いた161号鉄塔近くの登山道でした。
空が晴れてきたのでまた160号鉄塔に向かいました。汗びっしょりで鉄塔に着き小休止して5分ほどで岩巣山に着きました。


 ここからさらに15分ぐらいで159号鉄塔に着きます。この近くにあるのが、先日調査して隠してあった46本の竿を見つけた
「159号鉄塔鳥屋場」です。着いて「トヤバ入口」と書いたりビニールテープを巻いた木が何本も切り倒されていて驚きました。
犯人はこれらの目印を嫌って切り払ったようで、どこまでもわれわれに対抗するようです。現地に着くと、また2〜3本の網道を
使って密猟した跡があり、懲りずに密猟を続けている様子が腹立たしくて仕方ありません。Sさんが隠してあった道具(ヒモや
前掛け、黒ペンキのスプレーなど)が入った2つのプラスチック箱を見つけ出してきて、箱は処理しました。


 枯葉の下から大量の羽根が出てきて殺されたツグミやシロハラを思うと気の毒でなりません。遠いシベリアからはるばる
渡ってきた彼らはこんなところで殺されるとは夢にも思っていなくて無念だったに違いありません。悔しかったことでしょう。
入口にまた「トヤバ入口」と大書してきました。今シーズンは以前摘発した鳥屋場が数年ぶりに各地で再開されています。
摘発するわれわれとイタチゴッコです。


09年12月20日 積雪のなかバスターズ果敢に出動!」


      みなさんへ             M.Tより
  今日のバスターズはHさんの案内で、Sさん、Tさん、M.T.の4名で行いました。

 向かったのは瀬戸市上品野町と岩屋町の境あたりにある開拓地の山です。この近辺には鳥屋場がたくさんあり、今まで
いくつもを摘発してきました。 まず最初に「犬棒鳥屋場」と名付けた鳥屋場へ行きました。途中は積雪や凍結で危険ですが
Tさんのスノータイヤ付きの車で何とか山中の大規模な牛舎があるところまで行き、そこから雪道を歩きます。 その鳥屋場は
やはり整備され、網道(カスミ網を張る通路)にはシロハラと思われる羽根がたくさん落ちていて、まさに、今シーズンも密猟が
行われていた形跡がありました。網を張るための竿を探しましたが、雪に埋もれた19本が近くの林に隠してあるのを発見!


   付近には以前処理した竿がたくさん放棄してあるのにもかかわらず、また懲りずに再開していました。
 現行犯で捕まえない限り密猟はなくならないと思いました。途中雪道を歩いたため、藪漕(やぶこぎ。笹の葉を掻き分け
歩くこと)で靴やズボンがびしょぬれになり冷えてきます。長靴をはいてきた人がいましたが、今日のような日は正解でした。
 持ち寄ったおやつを分けていただきました。汗をかきながら歩いた後は山中で食べるものは何でもおいしく感じます。


  その後、2ヶ所鳥屋場跡を調べましたが現在は使われていないようです。さらに別の鳥屋場に向かいましたが、積雪で
道が分からず、今日はここで終了することにしました。牛舎に戻ると人恋しいのか牛たちが寄って来て鳴きます。牛舎横で
野良猫らしき猫が一匹寒さに震えていました。我が家の猫はコタツで丸まっているのに、この猫は暖房を体験したことが
あるのかと思うとかわいそうで仕方がありませんでした。近くまで来るのですが、捕まえられるところまで来てくれません。


  近くに牛の糞の堆積場があるため、その発酵熱で暖を取っているのでしょう。哀れでなりませんでした。
山中では寒いので、海上の森に戻って駐車場でやっとランチにありつけたのは午後2時ごろだったでしょうか。


      みなさんへ   Hより    バスターズには山の紅葉、黄葉は付きもの、いつも楽しみでした。

   しかし雪化粧の山のバスターズは初めてです。さまざまな樹の枝ぶり、葉の形どおりに雪が被っています。
きれいでワクワクします車を停めたすぐに牛舎があり長睫毛の牛たちが一斉にこちらを見ます。「人恋しいんだろうな」
「牛どしもあと僅かだよ!」「もうビール飲めるんか?」 (これは昨年の管理人とのやりとり「ビールなども飲ませるの?」
「いやまだ未成年」から)と勝手に話しかけ、トヤバへと道を急ぎます。足元の積雪もたいしたこともなく到着。


 次に近くのツクバネトヤバへ行こうとしたのですが積雪で入り口が分かりにくくなっており断念。残念でした。
ランチを取った「海上の駐車場」は寒かった筈なのですが、一緒にトヤバ再開に憤慨したり、雪道をさまよったりした
後なので、辛い試練を共にした同志のような気持ちになって、なぜか暖かく感じました。


09年12月13日 バスターズ「懲りない密猟者摘発に出動!」


     バスターズには、MTさん、Hさん、Tさん、Kの4人が参加しました。
 以前と変わらずトットットッと歩くのが速いHさんの参加で植物観察もあり、バスターズとはいえ華やかで知的になりました。
 なんやかやあって「ねむの森」の駐車場から出発したのは11時過ぎになってしまいました。 「黒糸鳥屋場」へは次第に
 傾斜が増していく細い谷川沿いの山道を、たどっていきます。最後に、斜面をよじ登り尾根上に作られた鳥屋場に到着。
 11月8日に見まわりをしたときには網道が整備されており、違法な「かすみ網猟」の再開がとても懸念されていました。


  しかし切られた松やツツジなどの枝がそのまま放置されており、密猟は行われていないことが分かり、ホッとしました。
 愛媛の有機みかんと森島さん特買いの草餅を頂いた後、下山。次に向かったのは岩屋堂にある「ツルリンドウ鳥屋場」


  紅葉がすっかり終わった岩屋堂から、東海自然歩道を延々と歩き「亀岩」の手前で、薮化した尾根道伝いに行くと
 日当たりのいいツルリンドウ鳥屋場に出ます。幸い、ここも密猟を再開してはいませんでした。ソヨゴやツツジなどが
 網道まで枝を広げ、次第に自然に返っていく様子です。帰り道は下りで身も心も軽く、ツクバネの実やマルバノキの
 幼木の小さなかわいい紅葉を見て楽しみました。 お疲れさまでした。  (報告:Kより)


 

TMからもコメント: 「Hさんの参加で、植物観察もあり、バスターズとはいえ華やかで、知的になりました。」
 まったくそのとおりで、男だけではただ歩くだけ(たまには女性の話題もありますが)で、植物を見ても「何だろう?」
で終わってしまいます。Hさんが参加されると「歩く教室」になるのがうれしいですね。Hさんの差し入れのカキも
おいしかったことを付け加えておきます。TさんのGPSよりHさんの頭の中の地図のほうが正確だったのには驚きました。


09年12月6日 バスターズ「懲りない密猟者!再開鳥屋場を摘発!!」


 みなさんへ  T.M.より   今日はSさん、Tさんの3人で瀬戸市上品野町にある鳥屋場の調査に行きました。
 前回調査した「161号鉄塔鳥屋場」や160号鉄塔近くの「イノシシ鳥屋場」は通り過ぎ、その奥の159号鉄塔近くにある
2ヶ所(数年前摘発した鳥屋場)を調査しました。まず159号鉄塔近くの「ウルシ鳥屋場」へ行ったところ鳥屋場はきちんと
整備されて現役の状態でした。木々が切られており、切った木をカモフラージュ用に網道の両側に立てかけてありました。
空からカスミ網が直接見えないようにしてあったのです。手分けして周囲を調べるたところ、トタンで隠した竹ざおを発見。


  46本あった竹ざおや、同じように隠してあった脚立も適切に処理しておきました。 トタンの下には傘が4本隠してあり、
4名ほどのメンバーで犯行をしているものと推測されます。ちょっと調査の手を緩めると懲りずにすぐ再開しているようです。
「ウルシ鳥屋場」の名前では場所が分からなくなるため、 近くにある鉄塔の名から「159号鉄塔鳥屋場」と改名しました。


 次に向かったのは「ミズゴケばあさん鳥屋場」です。2003〜2004年ごろに発見した鳥屋場で、近くにミズゴケが取れる
湿地があり、それを取るおばあさんの家の近くなのでつけた名前で、ミズゴケばあさんが犯人というわけではありません。
このあたりは開拓団が切り開いた農地で、そこからすぐ山に入った場所です。 入口が分からず迷いながらたどり着いた
鳥屋場は網を張ったまま竹ざおがなく、網は地面にたくさん打ち捨てられていました。竹ざおや木のポールが別の場所に
たくさんありました。


 Sさんの推理では「山の持ち主に無断でしたカスミ猟がばれ、怒った山主がポールだけ抜いてそのままにした」のです。
そのため地面で網に草や落ち葉がからみついたので密猟者が放棄したのです。網道に沿って網がそのままありました。
 ここもしばらく調査していなかったため再開したようです。現場には羽根がからまったカスミ網や、一升瓶、ペットボトル
空き缶などのゴミが放置されSさんが全部集めて持ち帰ってくれました。 今日の調査ははっきりした場所が分かりにくく
TさんのGPSが大いに活躍してくれました。かつて調査・摘発した鳥屋場がいつの間にか懲りずに再開されていました。
他にも調べれば、いったん確認後、調査していない鳥屋場がたくさんあるため、再度の徹底調査の必要性を感じました。


09年11月23日 バスターズ「残念!密猟者?の追跡に失敗!」


        みなさんへ               T.M。より
 今日のバスターズは参加者2人の少人数でした。 待ち合わせの山口駅前にはTさんの姿が見えました。
いつもの栗の煮たのを差し入れに来ていただいたわけです。いつもありがとうございます。今日の調査予定は
 @先日摘発したばかりの「イノシシ鳥屋場」 A先日訪れることができなかった「小屋付き鳥屋場」です。
 瀬戸市の中洞川から上り始めますが、車道の終点(東海環状自動車道の下)には不審な車が停まっていて
怪しい車だねと話しながら、登山道に上がるとすぐに、先が削られて尖っている青竹が1本落ちているのを発見。


 長さは3mぐらいで、まさに鳥屋場の網の支柱そのものです。新たに鳥屋場を開こうという人物が何本かを担いで
歩いているうちに1本を落としていったようです。どこへ運び込もうとしているのかを調べようということになりました。
さいわい雨上がりで新しい靴跡は鮮明に見えます。脇道に入ってどんどん進みますが、足跡はどこまでも続きます。
まず人が入らないような奥へと跡をたどりますが、突然足跡が消えてしまい、探しまわりましたが見つかりません


もうもどる道も覚えていないので仕方なくそのまま尾根まで上がりました。遠くに160号鉄塔(イノシシ鳥屋場の近く)が
見えたので、それを頼りに道なき道を歩いていると、突然「161号鉄塔鳥屋場」前に出ました。ここは先週も確認した
再開されていない鳥屋場です。念のため見てきましたが、やはりそのままで安心しました。


ここまで来れば次の160号鉄塔への道は簡単です。イノシシ鳥屋場にはすぐ着きました。現場は警察官に折られた
竹ざおがそのまま放置されていました。Yさんに網道など周辺を案内したのち、暖かすぎるので日陰を探してランチです。
その後、「小屋付き鳥屋場」に向かいましたが、1年ぶりに訪問した鳥屋場は自然に帰りつつあり、ほっとしました。
  
 しかし「トヤバ」と木に書いておいた文字は何箇所かナタで削り取られていました。誰の仕業でしょうか。
山を下りてくると件の車はまだ停まったままでした。中を覗いて見たのですが何も積んでないライトバンでした。
結局、今日は青竹の行方は分からず、どこで再開されているのかを突き止めることができませんでした。
次回はもっと詳しく脇道に入って調査したいものです。 Tさんからの差し入れのおいしい栗は量がたくさんで
少人数のため分け前が多く、とても食べ切れなかったので二人で分けて持ち帰りました。 ごちそうさまでした。


09年11月15日 緊急報告・バスターズ密猟者発見の大手柄!


    みなさんへ               T.M.より

 今日、瀬戸市上品野町の山中へ野鳥密猟調査&摘発に出かけました。
目的地は@161号鉄塔鳥屋場、Aイノシシ鳥屋場、B小屋付き鳥屋場の3ヶ所で、いずれも以前発見した鳥屋場です。


@の161号鉄塔鳥屋場(電源開発の161号鉄塔の近く)は、手入れをされていなくて自然にもどりつつあり安心しました。
  ただ、入口に「トヤバ入口」と木に大書しておいたのが、ナタで削り取られていました。
  鳥屋場も仔細に観察したのですが、網道に1本だけ最近ノコギリで切られた枝があり、不審感を持ちました。


Aのイノシシ鳥屋場(以前、イノシシが寝ていた場所の近く)への道にはいたるところに「トヤバ→」の印を書いて
だれでも現地に行けるようにしておいたので、それが抑止力となって、再開されないと思いつつ、たどり着きました。


 近づくと白いものが見えます。双眼鏡で見るとビニールで作った小屋でした。おかしいなと忍び足で近づくと
なんと!カスミ網がたくさん張ってあります。小屋にはビールの空き缶がころがっているだけで、だれもいません。

まさに密猟の現場です。110番しようとしますが圏外です。できるだけ高い場所を探し岩巣山まで行っても圏外です。


 
 もっと遠くまで行くと圏内になりましたが、数秒で切れてしまいます。20回ぐらい切れ切れに情報を伝えるのですが
果たして瀬戸署に通じたのか心配です。でも現場から離れているうちに密猟者が気付いて逃げるかも知れません。
現場近くに戻ったり、圏内に行ったりを繰り返しながら、瀬戸署からの連絡を待ちました。気温はどんどん下がり、
薄着の身には汗が冷えて寒くて仕方がありません。最初の電話から1時間半ぐらいして、やっと警察官が6名到着。


 すぐ手短に説明をして鳥屋場へ直行。警察官たちは山歩きをした経験がないため息を切らしながらついてきます。
先に現場に到着すると男がひとりいました。「何ですか?」と言うので「トヤバ→という印を見て来た」と答えましたが
男の手にはノコギリが。怖くなりましたが遅れて来た警察官に事情を話すと、男は逃げずに、すぐ逮捕されました。


 現場では男が命令されてカスミ網をはずしていましたが、網の下にはおびただしい量の羽根が落ちていました。
男に聞くとほとんどがシロハラとのことです。カスミ網の数は19枚でした。「こんな大規模な鳥屋場は初めてだ」と
警察官が言っていました。警告を無視したこの鳥屋場で今シーズンだけでもどれだけ鳥が犠牲になったことでしょう!


 「環境を大切にしろ」と警察官に促され「周囲のゴミをすべて拾わされた」男は自分のバッグにそのゴミを詰めて
山を下りました。 その後、瀬戸署で調書を書かされましたが、密猟者には厳罰を処すようにと要望しておきました。

なお、Bの小屋付き鳥屋場へは時間がなく行けませんでした。紅葉がかなり進んでおり、黄色の葉がきれいでした。


09年11月8日 今秋シーズン・バスターズ初出動!


    みなさんへ     T.Mより   今日はこの秋初めて野鳥密猟調査(バスターズ)に行ってきました。
みなさんに声をかけたのは前日だっため、参加したのはKさんと二人だけでした。場所はいずれも瀬戸市です。


    1.まず古瀬戸小学校から北の馬ガ城町にある鳥屋場に向かいました。
ここは2年前に現役で使われていたものを発見して、現場を破壊してきた場所です。昨年は使用されておらず、
今年はどうかなと確認に行ったのですが、さいわい再開されていませんでした。鳥屋場は自然に帰りつつありました。
でも油断をするといつ再開するか分かりません。今後も定期的に調査に行くつもりです。


   2.今度はこの3年ほど使われていない、赤津の雲興寺裏にある(西白坂町か中白坂 町)黒糸鳥屋場に向かいました。
 移動中に「ミスせともの撮影会」会場近くを通りミスを見かけました。鳥屋場へ行くよりここで観察していた方がいいねという
助手席の軽口を聞き流しながら、わたしはまじめに車を走らせました。 駐車場から30分ぐらい登って鳥屋場に着きました。
二人とも暑くて汗びっしょりになりながら現場に足を踏み入れると、あっと驚きました。


網道には周りの木を切っ た枝が道を塞ぐぐらいに散乱していました。最近切ったばかりで再開する準備をしているようです。
現場に「トヤバ」「110番」などと木に大書して犯人に警告してきました。ここはまた近いうちに再調査が必要な鳥屋場です。
今日は突然の声掛けで2ヶ所しか調査できませんでしたが、次回はゆとりをもって多 くの場所を調査するつもりです。



09年2月7日突撃ペア・バスターズ!出動

    みなさんへ            Hより
 海上の駐車場に集合、Tさんがひょっとして参加されるかと15分程待ちましたが残念、参加は二人と決まり
この時点で Sさんの身柄はヤマンバに拘束されてしまいました。 先ずは近場からと広幡の冬いちごトヤバへ。

 途中、神社裏のトヤバにも寄ってみましたが「トヤバだったみたい」の状態で古びてきていました。
冬いちごトヤバはやってはいなかったものの、再開可能です。移動して上品野の山中の犬棒トヤバへ。


 出発時にSさんが案じてみえたトヤバです。別名キャバレートヤバ(警告のため枝々に括りつけた赤
白の紙テープが風に靡いていた)の華やかなテープがどこにも見当たりません。それどころか、新しい
針金があちこち括りつけられていました。竹棹を探そうとしましたが、いつ犯人が来るかも知れません。


 参加人数が揃ったとき、また来ようということにしました。第一タネブタトヤバは白テープがまだ枝に残って
いたり土に還ったりしていました。再開はされていないようです。 第二タネブタトヤバは2年前、鳥屋つくりの
真っ最中のところを通りがかり警告して犠牲を出さずに済んだところです。ここもその時の状態のままでした。
ここの眺望はピカイチです。一度ここからの夕日を見てみたい!
                      どなたか 「夕日ツアー」を企画して下さいませんか!?



  Kです。 Hさん、報告ありがとうございました。
 「いぬぼう」鳥屋場というのは、以前、第一タネブタ鳥屋場へ
行く途中で、何人かが違う尾根に入り込み、偶然にも現役の
密猟現場があり、まるで「イヌも歩けば棒に当たる」みたいな
感じで見つけたので、略してそう名付けられました。


林さんは、一見して(草刈り・枝打ちがしてあって)網道
⇔(写真参照)がぴかぴかになっているから、密猟が行わ
れたのではないかと指摘され、さすがだなと思いました。


竹竿(網を張るための支柱として使う)をさした跡がなったし
野鳥の羽も落ちていなかったので、ぼくは使われていない
だろうと、高をくくっていたのですが、とんだ間違いでした。この辺りの感覚が、首領と下っ端との差ですね!

 

    Hさん、Kさんへ      2月8日     森島より

 
 バスターズ、お疲れ様でした。たったふたりでは不安だったでしょう。参加できなくて申し訳ありませんでした。
キャバレー鳥屋場には再度、みんなで行ってみましょう。 夕日ツアーは暗くなるのでライト持参になりますね。
下山して暗くなっていると、おじさんたちはアルコールが恋しくなります。そのまま解散では参加者が少なくなる
のではと危惧します。下山してからテント泊する計画だと参加者が多くなるのではと、おじさんは考えるのです。


09年2月1日厳冬期・カスミ網バスターズ!突然出動

    みなさんへ              森島より
        今日はバスターズ参加者を募集したところ5名が集まりました。

 まずの目的地は瀬戸市片草町(三国山の頂上近くに広がる開拓地跡)の鳥屋場です。林道に車を止めて、
開拓地を歩いていくと「ヒリヒリヒリ」の長い澄んだ声。Sさんの話ではカヤクグリとのこと。写真にははっき
りとは写せなかったのですが、なんとか証拠写真にはなりますか。この開拓地には古い廃屋がいくつかあり
ますが、なんとなく気が引かれて細い道を進むと、 イノシシの入った小屋が。捕獲されて間がないのか逃げ
出したくて小屋内を飛んだり跳ねたりして出たがっていました。


            


 以前摘発した鳥屋場は今は使っていないようで、自然に戻りつつありました。ここまで来る間は風が台風
のように強くて 寒かったのですが、南向きの鳥屋場は風もなく暖かく、空はあくまでも青く、遠く恵那山、
御嶽山、南アルプス、東三河の山々がはっきりと展望できました。富士山を探したのですが、見つかりませ
んでした。 ここで各自持ち寄った差し入れをいただきティータイム。少し離れた別の暖かい場所を探してラ
ンチタイム。 ここではHさん差し入れのナツミカン?をみんなで食べました。おいしかった。


  お腹がふくれると眠気が。 Uさんは横になりうとうと。 そのあとは北丘町の鳥屋場へ。何度も行っている
のですが道に迷い、TさんのGPSでなんとか到着しました。 ここも最近は使用されていなくて自然に戻りつ
つありました。 今日は密猟現場は発見できませんでしたが、代わりに楽しいハイキングができました。
春が近づいている証拠にオオイヌノフグリやヒメオドリコソウがたくさん咲いていました。春の七草のひとつ
ナズナもありましたよ (別の人が報告文を書いてくださるそうです。わたしのは前座です。)お楽しみに。

   
       みなさんへ        Hより
 最初の鳥屋場は三国山近くにあり、切り立った断崖のような場所で草木が茂っているのでどうにか立ち
歩けるというところでした。その代わり眺望が素晴らしく雪を頂いた南アルプス、恵那山が眼前に見えます。
昨日の雨風で大気が澄み切っていたのでしょうラッキーでした。尾根筋は北風が吹き木々が騒いでいます。


 すこし降りたところで昼食。嘘のように静かでポカポカ。隣のUさんは眠ってしまいました。次の鳥屋場は
北岡町の山林、数年前最初に入った時、棹道の地表は剃ったように草が刈られ、美しくさえ感じ られたの
ですが、はや雑然としてきています。竿道を整然としておくにはかなりの労力を注ぎ込むのでしょう、そして
それに見合う対価が得られるのでしょう。これ以上、小鳥を捕まえないで!


  いつもパトロールにかこつけてみなさんにくっ付いて好きな山歩き、少し後ろめたく思わぬでもなかったの
ですが「あっ、カヤクグリ、ベニマシコ、カシラダカ、ウソ」と少年のように声を弾ませておられると みなさんも
楽しみながらパトロールされてるんだと少しホッとしてます。芽吹くとも見えじ 枯れ木とも見えじ…千世子



09年1月4日・新春カスミ網バスターズ!臨時ぱとろーる実施

  お正月バスターズ・速報:Kより

 
 3日のヤマセミ探鳥会の帰り際、翌日予定のない3人が語りあって急きょバスターズに行くことにし
MLで呼びかけました。 4日、冷たい風が吹く「海上の森駐車場」にTkさん、Ueさん、私の3人が集合。
さらに「Mr.バスターズ」のMRさんや、Ymさんとその友達のSaさんが駆けつけてくれて総勢6人になり
心強い思いがしました。 (代表のMnさんは、マスター? オヴ バスターズ、ぼくは、「下っ端」)


  2台の車に分乗して岩屋堂へ移動。Tkさんと彼の持つGPS(ポケットナビゲーター?)に案内
 されて谷道から尾根道に上がっていくと、寒さ対策で重装備できたため汗だくになってしまいま
した。やがて小ピーク上にある「おにぎり」鳥屋場に到着(写真onigiri1、2)名前はここに訪れた
ときに密猟犯達が残していったコンビニおにぎりの包装が捨ててあったことから。

自然に帰りつつあるオニギリ鳥屋場・1     カスミ網の一部や密猟の跡を示すゴミ・2



  またこのピークがおにぎり状でもあります。網道には枝葉が伸びてきており、ちぎれたかすみ網の
一部、針金、ビニール袋、陶器などが散在していました。この冬は密猟者達は使っていないようです。


  道があるような、ないような、斜面や尾根を降りたり登ったり、次には堰堤のある池の右岸斜面の
鳥屋場に着きました。名前がない(或いは忘れた)ので「名無し」鳥屋場と命名(仮?・写真ike1、2)
前回、私たちが来たときに処分した針金や竹竿、脚立などがそのまま、うち捨てられており、密猟が
再開された様子はなく、一安心しました。

「名なし鳥屋場」針金、シート、竹竿などが散乱したまま     ☆鳥屋場近くの池



   南斜面で暖まりながら昼食を取ったあと、池の堰堤を右岸から左岸へ渡り、次の鳥屋場へ向かう。
(写真entei)池の水はまだ凍っており、朝晩の冷え込みをしのばせています。 いったん東海自然歩道
に出てから、支尾根を下って、シュンランがいっぱいあったという「しゅんらん」鳥屋場へ。ここも密猟は
行われていなくて、木々の枝が伸びてきて、やがて自然に返ろうとしていました(写真syunran)。



 春蘭(シュンラン)鳥屋場
    観察した野鳥 
  (海上の森Pや途中のため池なども含む)
  イカル、カシラダカ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、
 ジョウビタキ、ホオジロ、シジュウカラ、コジュケイ
 メジロ、カルガモ、キセキレイ、カワウ、マガモ、
 コガモ?エナガ、ルリビタキ、ヤマガラ、シロハラ
 ベニマシコ、アオジ、アオバト(羽のみ)…

   
 花芽をいっぱいつけたアセビが、
  暖かさのためか2つ花を咲かせていました。
  今日参加のみなさん、おつかれさまでした。
  今晩は、ゆっくり休んで、疲れをとって下さい。

  

 みなさんへ       森島より 
  そろそろ冬鳥が渡ってくる季節になりました。ツグミなどの小鳥を狙う密猟も始まります。
例年のごとく密猟バスターズを結成して摘発に乗り出すことが必要です。探鳥会で打ち合わせをしませんか。

ところで鳥屋場(とやば)をネットで検索したら全国にこの地名が多いこと。 各地で密猟が行われていた証拠です。また次のような記述も見つけました。参考になると思います。



            鳥屋(トヤ)
秋の鳥の渡りの頃になると鳥の通路となる山々のタワに鳥屋が建ち、霞網(カスミあみ)が張られる。鳥屋は九尺四方位茅葺(カヤぶき)の二階建てというても、人一人やっと入れるに過ぎない坪数である。 樹枝をもって擬装しておく。霞網は、高さ六間、六尺幅を一反という。


それを少なくとも七反、多くは五、六十反も、鳥屋を中心に馬蹄形に張り繞(めぐ)らす。夜明けと共に鳥は群れをなして渡ってくる。鳥屋に飼われた囮(オトリ)鳥は盛んに鳴いて友を誘う。

そそれに魅かれて鳥の群れが鳥屋の真上に集まって来た時に、三間竿の先に五、六尺の布をつけたものをウオウオと呼びながらパタパタと音さして振る。鳥はそれを猛鳥の羽音と聞いて驚いて地上の茂みに隠れようと、 サッと落ちて来ると霞網に首を突き込んで捕われるのである。

捕鳥は九月中旬から十二月半ばまで行われ、獲物はツグミ、アトリ、ヒワその他七種類程である 木曽谷の霞猟は昔から名高いが、最高805m辺りの尾根筋に35箇所も鳥屋場があった。


       ≪山ことば辞典 百水社より引用≫


散乱するシロハラの羽根     張り金とテープレコーダ           昔の密猟小屋 

カスミ網バスターズが発見した密漁道具


hane

犠牲になった鳥たちからむしられた羽根。1枚2万円ともいう「カスミ網」を20張り近くも見つけたこともある。 これで何千羽も犠牲になってしまう。  網を張った竹竿を木の幹などに固定する針金とオトリの声を流すテープレコーダーなどもたびたび発見した。 瀬戸周辺ではほぼ摘発したが、 岐阜や長野ではまだまだ盛んにおこなわれているという。

カスミ網バスターズ結成の由来

*「野鳥の密猟を防止するためカスミ網バスターズを結成」
92年11月3日に「野鳥の会愛知県支部・保護部」主催でカスミ網体験ツアーが実 施され、密猟現場を摘発した。このときの参加メンバーが93年秋からカスミ網バス ターズを名乗り活動を開始した。愛知万博騒動で中断した時期もあったが、近年は活 発な活動をしている。
(カスミ網バスターズは、野鳥密猟の撲滅活動を行っている市民グループです)

カスミ網バスターズ・活動サイトへ

カスミ網現行犯逮捕の巻!
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カスミ網密猟現場03・摘発顛末記【前編】
カスミ網密猟現場03・摘発顛末記!【中編】
カスミ網密猟現場03・摘発顛末記!【後編】
カスミ網バスターズ・密猟摘発 その(2)
カスミ網バスターズ・密猟摘発 その(3)
カスミ網バスターズ・密猟摘発 その(4)
カスミ網バスターズ・密猟摘発 その(5)
カスミ網バスターズ・密猟摘発 その(6)
カスミ網バスターズ・密猟摘発その(7)
カスミ網バスターズ・その8 番外余聞!?
カスミ網バスターズ・その8 番外余聞(2)
カスミ網バスターズ・その8 番外余聞(3)
カスミ網バスターズ・その9 番外・終章
カスミ網バスターズ04秋・臨時号
カスミ網バスターズ04秋・その2
バスターズ04秋・その3「懲りない皆様」の巻
カスミ網バスターズ04秋・その4 迷子バスターズの巻
カスミ網バスターズ04秋・その5 証拠発見の巻
カスミ網バスターズ04秋・その6 「バスターズ狐に化かされる」の巻
カスミ網バスターズ04秋・その7「バスターズ・いのししワナに遭遇」の巻
カスミ網バスターズ04秋・その8 密猟道具発見
カスミ網バスターズ'05新春(1)密猟現場に遭遇
カスミ網バスターズ'05新春(2)密猟現場発見
カスミ網バスターズ'05新春(3)現役鳥屋場発見
カスミ網バスターズ'05新春(4)番外編
カスミ網バスターズ'05新春(4)番外編2
カスミ網バスターズ05初春(5)自然破壊
カスミ網バスターズ05秋・初出動
カスミ網バスターズ05年秋第2弾・県下最大規模鳥屋場
カスミ網バスターズ:05秋第3弾!県下最果ての鳥屋場
カスミ網バスターズ05秋・第4弾 超ど級!鳥屋場発見
カスミ網バスターズ05秋・第5弾 常習鳥屋場発見!警察に通報
カスミ網バスターズ05冬・第1弾 常習鳥屋場撤去
カスミ網バスターズ05冬・第2弾 無念!降雨で撤退
カスミ網バスターズ05冬・第3弾 またマタまた鳥屋場発見!
カスミ網バスターズ05冬・第4弾! 忙中?閑あり!番外編
カスミ網バスターズ06新春・第1弾! バスターズ銃撃さる!
06新春第2弾・バスターズあわや遭難?!
カスミ網バスターズ06新春第3弾!・速攻!電撃摘発
カスミ網バスターズ06新春第4弾・超遠距離:摘発作戦
カスミ網バスターズ06早春/番外編・危険は覚悟?
カスミ網バスターズ06早春第2弾・またまた超巨大・現役鳥屋場!
06年白秋・かすみ網バスターズ初出動!
カスミ網バスターズ06秋・第2弾
カスミ網バスターズ06秋・第3弾
カスミ網バスターズ06秋第4弾・オオタカ罠?発見!
カスミ網バスターズ06初冬第5弾・今季初摘発!
カスミ網バスターズ06冬第6弾・イノシシ天国徘徊記
カスミ網バスターズ・新春初報告・猪ワナに遭遇!
カスミ網バスターズ・07新春第2弾・密猟直前を発見!
渡り鳥に受難のシーズン到来
野鳥の大量殺戮現場